1.手順の概要
1)空の SSD を Macbook Pro に装着して、
 LiveUSB linux から Macbook Pro を起動し、Linux を install する。
 partition 設定には 特に配慮する必要はなく、disk 全体を使う設定とする。
 Linux install が問題なく終了したら、
2)boot-repair-disk を使って、Boot領域を補修する。
3) Macbook Pro をSingle の Linux OS 機として起動する。

2.詳細手順

準備作業
僕が対象としている、Macbook Proの仕様は、
 Model Number  A1260
 OS X EI Capitan ver 10.11.6
 15-inch early 2008 1440×900
 nvidia geforce 8600m gt 512mb
これから上記のMacbook Pro に install しようとしている Linux は、
 Linux Mint 19.1(64bit) である。

進めるに際して、MacbookでEFI ファームウェアプロセッサを調べておきます。
MacOS端末に次のコマンドを入力します。
  ioreg -l -p IODeviceTree | grep firmware-abi
    出力の結果を見て、下記より判断します。
     EFI32 32ビット(i386)EFI
     EFI64 64ビット(x86_64)EFI

注意)この作業は、内蔵していたHDD記録内容を消去してLinuxに改変するので、
 作業に失敗した際に、HDDを換装して元に戻せるような処置をすること。
例えば、
 ①USB接続した同等仕様の外部記憶装置(HDD、SSDなど)に、MacOSのクローンを作って(アプリ「SuperDuper!」で簡単に出来る)、下記の処理がうまく出来なかった際には、そのクローンHDDと換装処置ができるようにしておくか、あるいは、
 ②Macbook Pro内蔵のHDDを取り外し、書込のない新たなHDD(あるいはSSD)で換装して、
 下記の作業を進めること。

次に、LiveUSB Linuxを作る。(僕は、この作業を、Linux Mint 19.1(64bit) desktop PC で行った。)
 Linux Mint 19.1 Mate の ISO イメージ(linuxmint-19.1-mate-64bit.iso)を download し、 USB フラッシュドライブに書込み LiveUSB Linux 化する。
 (僕にとっては、cinnamon より Mate の方が使いやすいため、これを選んだ。
 LiveUSBでMintを起動させた際にも、グラフィックの警告が出ないので良いと思う。)

 USBをLiveUSB Linux 化する方法は、下記のようなものがある。
 ①UNetbootin(https://unetbootin.github.io/
 ②rEFInd(https://sourceforge.net/projects/refind/
 ③balenaEtcher ()

最初に僕が選んだLiveUSB作成ツールは①。 これを選んだ理由は、Linux Mint のコミュニティにあるPIAマネージャにあり、 installが簡便だからだ。
これを使ってMacbook ProにLinux Mint をinstall しようと何度も試みたが、うまくゆかなかった。 ただし、ここには、unetbootin の手順は書いておくことにする。

「community.linuxmint.com」 には、「unetbootin(installer of Linux/BSD distributions to a partition or USB drive)」packageがあるので、「install」ボタンをクリックして簡単に unetbootin を Linux PC に install 出来た。
 僕はこれを使ってLiveUSBを作った。

UNetbootinを起動すると、左図の画面が表示される。
上側の Distribution では、新しいものが表示されないので、下側にある
○ Diskimage
の側を使って入力する。
ISOの表示がある欄の最右側のボタンをクリックして、先程 download した ISOファイルを選択する。
最下行のDriveには、USBデバイスを挿し込めば表示される筈だが、差し込んだのに表示されない場合には、
ここ(Carlos Spohr「Mounting USB disks to write live USB」)を参考にすると良い。USBデバイスをマウントしないと、インストールを続行できないので、上記の対応策に従って・・・ ディレクトリを作成する。
$ sudo mkdir -p /media/pendrive/
次に、このフォルダにUSBデバイスをマウントする。 僕のUSBは、 /sdd1なので・・・
$ sudo mount -t vfat /dev/sdd1 /media/pendrive
これでUSBデバイスがマウントされ、Drive の枠にデバイスが表示された筈だ。
僕の場合は、これで UNetbootin は無事に起動出来ましたよ!
左の画面は UNetbootin が起動し、処理を進めているところ。
処理が終了すると、「After rebooting, select the USB boot option in the BIOS boot menu.」と表示される。

 

次に僕がLiveUSB作成に選んだツールは③。 これを選んだ理由は、①で何度トライアルし、マニュアル操作を加えても、僕では上手くゆかないので、ネット上で①と③の評価を調べた結果、③の方が高評価であった。Macbook Proの中に装着してあるSSDは前述のトライアルの結果、MacOSでは起動できない状況になっている。
早速、Etcherを downloadしてやってみることにした。

balenaEtcherは、https://www.balena.io/etcher/   から download 出来る。
僕は Linux Mint PC を稼働しているので、選んでいるのは、「Download for Linux x64」であり、balena-etcher-electron-1.5.5-linux-x64.zip を download した。
LinuxでEtcherを実行するには、zenity を Linux Mint にインストールする必要がある。Linux Mint では、zenity が公式パッケージリポジトリに入っているため、簡単に install できる。
まず、次のコマンドで、マシンのパッケージリポジトリを更新する。
  $ sudo apt update
  次のコマンドで、zenity を install する。
  $ sudo apt install zenity
  zenity は、既に最新版(3.28.1-1)が入っていた。
  dirctory を、下記のコマンドで切り替えて、
  $ cd ~/Downloads
  念のため、ls コマンドでファイルがあることを確認し、unzip コマンドで解凍する。
  $ unzip balena-etcher-electron-1.5.5-linux-x64.zip
  解凍した結果、新しく .AppImage ファイルが作成されたことが分かる。
  次のコマンドで、.AppImage ファイルを  /opt  directoryに移動する。
  $ sudo mv balena-etcher-electron-1.5.5-X86_64.AppImage /opt

  そして、次のコマンドで Etcher を実行する。

$ /opt/balena-etcher-electron-1.5.5-X86_64.AppImage

Install に関する表示が現れるので、「Yes」をクリックする。
これで表示された。

 

USBをポートに刺して、Select image をクリックして、予め download してある 「linuxmint-19.1-mate-64bit.iso」を選択すると、







USBは一つしか刺していないので、左図のように自動的に USB drive が選択され、Flashボタンのクリックを促す画面になった。
Flashボタンをクリックして、パスワードを入力すると起動始めた。








画面の右上にある歯車のボタンをクリックすると、Option 設定が出来る。
僕は何も変更しなかった。

Flash が終了すると unmount されているので、PC から USB を取り出す事が出来る。

 






因みに、このLiveUSB を Disks で結果を見てみると。
画面の中央から上がDisksの結果を示しており、下半分はファイル表示したものである。
USBは、1つのGUIDパーティションであり、fat32でフォーマットされている。

フォルダの構成を見ると、
EFI, boot, isolinux などのフォルダを内蔵していることがわかる。

 

 






内蔵HDD(SSD)にLinuxを書き込む作業
1)空のSSDデバイスを Macbook Pro に装着し、
 LiveUSB linux を Macbook Pro の USB ポートに刺して、
 Macbook Pro の「option/alt」キーを押したまま電源を入れ起動する。
 Mac の起動画面では、「HDD」と「EFI Boot」が表示される。

「EFI Boot」を選択してクリックする。
 (僕のMac環境の場合には、記憶デバイス は、内蔵した空の SSD と Macbook Pro の USB ポートに刺した LiveUSB の2つだけである。)

起動後、下記表示で
*Start Linux Mint 19.1 MATE 64-bit  を選択しますが・・・ ここでもし enterキーを押してしまうと、下記の3行の表示が出て止まる可能性があります。
    Couldn’t get size: 0x800000000000000e
    MODSIGN: Couldn’t get UEFI db list
    Couldn’t get size: 0x800000000000000e

このときには、もう一度、Macbook Pro の「option/alt」キーを押したまま電源を入れ起動し直して、
*Start Linux Mint 19.1 MATE 64-bit 
 の表示画面で「e」を入力して GRUB version 2.02 編集画面に行きます。

    quiet splash — のセンテンスのところに、nomodeset を書き加えて下記のように修正します。
(旧)linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/linuxmint.seed boot=casper iso-scan/filename=${iso_path} quiet splash —
–>
(新)linux /casper/vmlinuz file=/cdrom/preseed/linuxmint.seed boot=casper iso-scan/filename=${iso_path} quiet splash nomodeset
この修正終了後、[F10]  キーを押して boot 再開します。

上記3行の停止した際の表示が短時間出ますが、すぐに次のプロセスに移り、Linux Mint 19.1 MATE の画面が表示されます。

Linux Mint MATE起動直後の画面
「Install Linux Mint」をクリックする。

Welcom画面で、日本語を選択 > Continue
Keyboardlayout > Japanese > Japanese-Japanese(Macintosh) > Continue
Preparing to install Linux Mint > check to  □ Install third-party software … > Continue
Installation type > disk 全体を使う 
 partition 設定には 特に配慮する必要はなく、disk 全体を使う設定で可。

インストール  ******(省略)******

次の画面は、「Where are you?」になる。Tokyo > Continue >
「Who are you?」 > Your name などを入力して  > Continue > Install が始まる!

しばらく待つとInstallが終了「今すぐ再起動する」を選択する。
「Please remove the installation medium, then press ENTER:」
と表示されるので、LiveUSBを取り外して、ENTERキーをクリックする。

白い画面から黒い画面に切り替わり、次のステップに進まない!
キーボード照明は点灯している。
多分、ブートローダーが適切な場所にインストールされていないようで、ブートマネージャーが起動できないのだろう。一旦、電源ボタンを長押しして電源を落とす。

Boot Repair による起動問題の解決

OSのinstall には問題なく、起動だけの問題のはずなので、「Boot Repair」を使って、この問題を解決することにする。
「boot-repair-disk (https://sourceforge.net/p/boot-repair-cd/home/jp/)」をUSBに焼いて、Macbookに差し込んで起動。必要な設定を行い、Boot-Repairレスキューソフトを起動させる。

boot-repair-diskディスクの入手方法と使い方:
(1) BOOT-REPAIR-DISKをダウンロード
(2) RufusかUnetbootinソフトでUSBキーに書き込む
(3) USBディスクを挿入し、MacbookPCを再起動
 このとき、可能であればインターネットを接続する

Linux Mint を install した際と同じように、「option/alt」キーを押したまま電源を入れ起動すると、左の画面表示になる。
画面右側のUSBデバイスの方の EFI Boot を選んでクリックし起動すると、
Boot-Repair-Disk session が起動する。

 

Boot-Repair-Disk session 画面で、「e」キーを押して、編集画面に入る。





(4) 先頭行部分で linux と書かれている行の最後の部分を下記のように ( nomodeset を)加筆し修正する。 
(旧) …. quiet splash — 
(新) …. quiet splash nomodeset
修正が終わったら、F10キーを押して次に進む。

(5) Boot Repair 画面が表示される。

画面中央部に図のようにメニューが表示される。
Recommended … や Create … の
ボタンをクリックしないようにして、 
▶ Advanced options をクリックする。










(6) Advanced options のメニュー画面が表示される。

左図は、Advanced options をクリックした後、最初に表示される図で、「Main options」のタグを開いた画面になっている。この画面での変更は無い。変更するのは、「GRUB options」のタグを開いた画面にある option を選択する必要がある。

 









(7) GRUB options

画面では、SecureBoot にチェックマークが入っているが、チェックボタンをマウスで クリック して外す。 
そして、下記のように、残りの部分に全てチェックを入れる。
☑ Upgrade … チェックを入れると、 Warning message が表示されるが、「OK」ボタンをクリックする。
☑ Uncomment …
☑ ATS disk …
☑ Add a kernel …
☑ Purge Kernels …
そして、「✓Apply」ボタンをクリックする。
Boot Repair が起動する。




(8)Terminal画面から、3行のコマンドを入力するように表示がある。

Terminal を開いてから、ハイライトされているコマンド部分にマウスカーソルをあてて、右クリックし、コマンドをコピーする。
そして、Terminal 画面上でペーストすれば、コマンドが実行される。












左の画面は、Terminal を開いて、
コマンド部分にマウスカーソルをあてて、右クリックでメニューを表示したところである。
Terminal 画面にペーストして、コマンドの実行が始まると、次にコマンド入力出来る状況になるまで待つ。
コマンド入力の $ マークが表示されたところで、「> Forward」ボタンをクリックする。







(9) すぐに、次のターミナルコマンドが表示されるので、これも「sudo chroot … 」部分をコピーして、ターミナル画面に貼り付け、Enter キーをクリックする。
コマンドの処理が終了したら、「> Forward」ボタンをクリックする。
Boot repair の処理が開始される・・・
(10) Boot repair の処理が終了すると、「Boot-info」画面が表示される。「Yes」をクリックしておこう。結果をリポート表示するための最後の処理が行われているようだ・・・

(11) 処理が完了すると

左図のように結果が表示される。
「Boot successfully repaired.」と表示されたら、成功!

「OK」ボタンをクリックして、開いている窓画面を閉じて、

画面右下の電源ボタンアイコンをクリックする。

 

 






(12) Boot-Repair-Disk の終了処理が行われる。
 このとき、既に処理は終わっているはずなのに、Boot-Repair-Disk のアイコンの下の進捗状況表示が止まったままになったので、Macbook の電源ボタンを長押しして電源を落とし、Boot-Repair-Disk のUSBを抜いてから、電源ボタンを押した。

左図のように
Macbook Pro は、Linux Mint MATE の最新バージョン19.1 で、Single のLinux OS 機として起動した。

 










(13) この後、使いやすいようにいろいろ設定することになるが、ここで注意して置かなければならないのは、 「Linux kernel 4.15」系では一部のプロプライエタリーなドライバー(nvidia-304 〜 nvidia-340)はまだサポートされていないため、Macbook Proでnvidia のドライバ設定を(nvidia-340(推奨)を選ぶ)とすると、起動時に画面が真っ暗になり、止まってしまう。改善されるとは思うが、これを書いた時点では、nvidia-340は使わないほうが良い。